「平原綾香」と異邦人

okamakoto2006-06-15



一昨日(13日夜)、日本武道館へ妻とコンサートを聞きに行って来た、全く初めて耳にする歌手で「平原綾香のライブショー」である。


確かに自分達のように初老の聴衆は珍しかった、主に20―40代の若い男女の層で、約一万人収容の広い武道館はほぼ満員の盛況だった。


午後7時からの公演で,仕事帰りなのか若者達がどんどん駆けつけてきてコンサートが始ると同時に音楽に合わせて体をゆすり,「ペンライト」で手を振るもの,調子を合わせる若者達で広い会場全体がたちまち熱気一杯となった。


耳をつんざくようなテンポの速い楽団のドラムやギターの轟音と四方八方からの七色のライトが交錯するまばゆいばかりの光彩の中で会場は若者達の手拍子で歌手の歌も一段と盛り上がっていく。


熱狂的雰囲気の中で、自分達は周囲から見ても完全に自他共に「異世代・異邦人」でしかない事を実感していた、昭和一桁は、もの静かな歌謡曲・演歌の世界で育って来ていた。


歌手「平原綾香」は未だ22歳の小娘だそうだが,若い人達の間では大変な人気なのだと聞いた、自分達は近県に住む甥夫婦から「急な出張で行けなくなった」と、このチケットを送って頂いたのだが,大変貴重で得がたい経験であった。


仕事帰りのカバンを脇に放り出し熱狂する若者達を横目にして、やや場違いな感じだが周囲を見回しながら,然し、一人で考え込んでいた。