政治からの逃避か


この瞬間に感動する若者達の未来は一体どうなるのだろう、この国はこれら若い人達に一体何を与える事が出来るのであろうか,我々世代は彼等に何を残したと言うのだろうか。


今の日本はアメリカの言いなりで、とても誇りある「独立国」とは言えない、列島全体がアメリカの最前線基地化し、まるでアメリカの奴隷のような存在になり切ってしまっている。


アメリカ軍の「再編計画」で日本の財政負担も3兆円とか、経済も狡知に長けたアメリカ資本に良いように吸い上げられていて、国の借金も刻々と増え続けている。


40―50年前、岸内閣での安保反対闘争、佐藤内閣での沖縄の返還,基地反対闘争で「安保反対」や「核抜き返還」でデモや反対運動で青春のエネルギーをたぎらせていた。今その孫の安倍が次の首相候補なのだと言う。


同じ敗戦国でもドイツは歴史に学び、近隣諸国から尊敬される国として堂々と、国民が誇りを持ってヨーロッパEUの中心国として位置付いている。


今の若者のエネルギーは行き場を失い、「厳しい現実から逃避」し、ライブショーに暫し彼等若人のエネルギーを発散されているのではあるまいか。全く先が見えない時代だ。


妻に言わせれば「ここに来ている人たちは未だ恵まれているのよ」、と。若者のニート,フリーターがどんどん増えていると聞く、職場も労働強化で正規社員も減らされているそうだ。


一方で今の日本は格差拡大といった生易しいものではない、「金儲けが成功の証」、「強い者勝ち社会」、「民営化、市場化」で、「貧しいのは自己責任」となる。


俄か成功者の「ホリエモン」や「村上ファンド」を政治は彼等を成功者として囃し立て、彼等も政治の力を後ろ盾として政治家・金融行政共々金儲けにいそしむ。



(写真は歌手「平原綾子さん」HPから)