園遊会でのメッセージ


1962年10月30日の「園遊会」での天皇からの在日米軍司令官スマートへのメッセージも象徴的である。(あらかじめ皇室職員から当日天皇が話をする希望がある旨伝えられていた、と言う)


天皇は、在日米軍司令官スマートへ印象に残る真剣な態度で、「日本に於ける米軍のプレゼンスと日本の安全保障へのアメリカの貢献」に謝意を示した、同時に今後も「アメリカの力とアメリカが(世界で)力を使い続ける事への希望」を表明した。


当日、近くにソ連代表がいた、従って同時に対ソ連への意思表示と受け止められ、この事実が本国国務省・太平洋軍にも「責任ある日本人が強く支持している」と報告されている。


戦後20年目に当る75年9月、天皇はかねから念願していた訪米を果たし、その際アメリカ側は天皇に最大級の歓迎の意を尽した。


天皇訪米は、「日米関係が占領から緊密なパートナーに変化した頂点を為すもの」で、その成功は日米関係に実態的に貢献した」と、政治的成果として総括されている。