危険な「二元論」

okamakoto2006-08-25



「テロ事件」を「テロ戦争」と叫んで大統領戦争に勝利し続けたブッシュと、「与党をぶっ壊す」「公団・郵政民営化」と、問題を単純化し「敵」と「味方」に識別して勝利した小泉氏は、さしずめ「正・邪択一法」を駆使した「世紀の魔術師」である。


21世紀に突如東西に登場したこの異質の政治家は、世界から「寛容と共助の精神」を排除し、勝てば官軍、敗者は賊軍の市場原理を振りかざし、強者の論理をごり押ししている。この単純な「二元論」は争いを煽るもので大変危険なものではないだろうか。


アメリカはブッシュの「二元論」のお蔭で「自由の国アメリカ」も「世界一不自由国」になり、「尊敬される国」から一転して「軽蔑される国」となったように思う。


自分がアメリカに行った1998年当時までは、この国は実に自由闊達の雰囲気に満ち満ちていた、ところが最近では空港で靴を脱がされ、裸足にされたり、女性でも別室で素っ裸にされたりしているようだ。


勿論「テロ対策」の大義名分なのだが、海外旅行客が空港内での機内持込取り締まり強化策で、「自由を標榜する国」へ入出国するのに飲料水・酒・香水までも持ち込み禁止で免税店も悲鳴を上げている由である(24日付日経新聞夕刊記事)。