「マスコミが戦争を始める」


祖国の悲劇を体験してのオシム氏は内戦については多くを語らないが、「マスコミは戦争を始める事が出来る、意図を持てば世の中を危険な方向に導ける」と喝破している。


実は、自分はサッカーには全くと言って良いほど興味もなく、ユーゴーについても知識もなかったのだが、早速書店で「オシムの言葉」(集英社刊)を買って来て読んでいて改めて感銘を強くしている。


数奇な運命の実体験者の言葉だけに「国家とリーダー」「戦争と政治」「世論とマスコミ」、それに常に犠牲になる「庶民」との関係、勿論、「勝負の世界」や「人生そのもの」を考える上で実に説得力がある。



(写真は、東京・港区、水辺の一風景)