自然と人情味溢れる国


正直な所、自分もヨーロッパへは何度か足を運んではいたが、精々でイギリス・フランス・イタリア・ドイツ辺り迄で、精々で南はスペイン・ギリシャ止まりだった。


然し、地図を見て認識を新たにしている、ギリシャの北、イタリア半島アドリア海を隔てた東側、トルコ、イスタンプールとの間に展開する南ヨーロッパバルカン半島―そこに旧ユーゴスラビアであった。


最近「バルカン半島一周中」のIさんからきれいな風景入りの絵葉書を頂いた、「実に自然がきれいで、人情豊か」、「是非来て見て下さい、お奨めコースです」、とあった。


投函は「クロアチア国内」だが、多分旧知のIさんが仰りたかったのは、「一昔前の日本を見るような、自然と素朴さがある」ではなかったろうか。


ようやく人心も落ち着き、自然を取り戻したバルカン諸国で、「自然も情も崩壊した日本を想起」され、感慨を新たにされているに違いない。



(写真は東京・水辺の風景「橋」)