戦争と「拉致問題」


NHKに「拉致問題を放送するように」と政府から「命令された」そうだが、それ故なのだろうか、既に起きてから20−30年も過去の北朝鮮の「拉致問題」が現下日本の最大問題の如くに連日・連夜報道されている。


被害者家族の心情に思いを致さない訳ではないが、余りにも被害者家族がエキセントリックでアメリカ・ブッシュ大統領に直訴するなど、国内のみならず、国際政治問題に拡大させる動きには不快感さえ覚える。


アメリカでも問題視している戦時中の日本軍の「従軍慰安婦問題」は「戦争の悲惨さ」、と同時に、過去に於ける「日本と日本軍による外国での拉致問題」、と受け止める必要があるのではあるまいか。


戦争は「戦場となった国・地域住民」に最大の「惨禍」をもたらす、太平洋戦争中は東南アジア諸国が日本軍で主戦場となった。特に中国・朝鮮半島では日本軍は住民をも蹂躙していた。


従軍慰安婦「女性」は、当時現地朝鮮半島や中国で挑発(拉致)されていた。その事は昔自分達も耳にしていた、実際に戦地に行った方から兵士は「行列して小屋の前で順番待ちをした」と、「男同士の話」として聞いた。


安倍さんが「拉致被害者の国代表」として発言されるなら、歴史上の事実を調査して、被害国の真実を知った上で言わないと、何れ「その矢」は自分自身に向うに違いない。


又、国のリーダーとして過去の政府発言を簡単にひっくり返すようでは「一貫性がない」「不適任」と言われても仕方がないだろう。