「昭和初期」と「現在」

okamakoto2007-03-20



「歴史」は時代と共に進歩するように思って来ていたのだが、振り返って見て歴史の中で人間個人も、そして広く人類も過ちや誤りや愚かさを繰り返しているように思う。


自分自身の感覚から言えば、自分は「昭和一桁世代」だが、おぼろげだが幼い頃の戦前の日本と、既に60−70年も経った今の日本には共通するものがあるように感じる。


自分達の幼い頃の男の遊びといえば「戦争ごっこ」であった、広い田んぼで「敵味方」に別れて相手をやり込めるのであるが、相手が「降参」と言うまで「やり込め」る遊びだった。


当時、「非国民」と言う言葉がはやった、「戦時国債」割り当てに「非協力的」だったり、家族・親戚に「戦争に批判的」な人物がいたりすると、「非国民」のレッテルが張られ、家族・親族までも肩身の狭い思いを強いられた。


戦前・戦中の昭和初期は、そのように否応なく軍に従属する「翼賛(よくさん)体制」ができ上がった、体制に反する言動は「異端視」され、人民はお上(政府・お役人)に従うのが当然で、逆らうとはもっての外、「上意下達」が当然視された。


大正から昭和時代に入り、大正デモクラシーの大らかさは長くは続かなかったのだ、昭和6年満州事変、昭和7年の「5・15事件」(政友会犬養首相が射殺)政党内閣が崩壊し、急激に軍事体制に移り、以降「戦争」にひた走る。