急変した日本


一方、ここ数年の日本の急変状態は70年前のドイツを想起させる。
小泉―竹中政治の「改革」「規制撤廃」、「自由化」「官から民へ」、「小さな政府」の掛け声の下で確実に日本は様変わりしてしまった。


「カネ」と「力」が支配する市場万能の「競争至上主義」で、企業も教育も労働までも取引対象として日本的なものが捨てられ、アメリカナイズが進み、以降格差も急拡大、最近では憲法までもが風前の灯である。


それにともなって世相は悪くなった。「タガ」が外れたように「カネ」を巡る事件や犯罪も多発し、自殺者も多く、治安も悪く強盗・殺人等の凶悪犯罪も日常的になった。


小泉氏は身振り手振りで繰り返し繰り返し断定的に「改革」を絶叫し、不退転を強く印象付け、マスコミも多用、テレビカメラの前では「茶の間の主婦・大衆」へ神妙さをも演出して来た。


この大衆操作術はヒトラーばりだった。政策はアメリカ帰りの竹中平蔵氏に丸投げ、マスコミ対策は秘書官に、名うての秘書官は時には恫喝を、時には懐柔策と首相を陰で操った。