沖縄にて想う

okamakoto2007-04-30



久々に沖縄に来た、以前、時折仕事で来ていたのだが今回は観光ツアーで二泊3日の旅程であった。ご当地沖縄では、つい一週間前(4月22日)参議院議員補欠選挙があったばかりである。


今回の参議院補欠選挙は与党「自民-公明」対「野党連合」対決構図として全国的に注目されていたのだが選挙結果は、先日の知事選挙に続いて与党―自民・公明連合陣の勝利に終った。


沖縄は62年前の日米戦争で唯一最大の戦場となっただけに、事前の予想では両選挙ともに「与野党伯仲」、乃至は「革新有利」との見方もあったのに、一体何故「非戦」が「非力」だったのか、自分もその事に関心があり、出来るだけ現地で尋ねてみることにした。


沖縄で聞いてみて判ったのは、前回の知事選挙に引き続く選挙戦で明らかに周囲には「投票疲れ」があった、と言う。先回の知事選挙も激戦で選挙戦も相当熾烈だったが、「組織票」以外の一般有権者には「白け気分」があり、投票率は過去最低の47%に留まった。


「組織票」の一番は政府自民党の「企業・団体」への「締め付け」、二番目には公明党とその実戦部隊である「創価学会」、自民党と一体活動する彼等の熱心な組織的運動と投票活動が威力を発揮した、と言う。


政府・自民党は幹部が総動員体制で、安倍首相も2回も沖縄入りし、革新候補には民主党小沢さん、社民党共産党首脳も応援で来ていたが、所詮野党の悲しさ、政権党の「組織票」には及ばなかった。


革新陣営には空回りと「野党への冷めた感情」もある、と言う。島民には「反基地感情」と「被害者意識」は根強くあるのだが、戦後世代も多くなり、「万年野党」への「期待はずれ感」も無視できないという。