「反戦」「反基地」感情


更に、現地に来てみて判ったのは、「反基地」と言っても本土で考えるほど単純ではないらしい、現実に「基地」で生活している人及び「基地関連」は我々が想像している以上に多いらしい。


「米軍基地」は厳重な高い金網で囲まれていて、沖縄住民の貧弱な住宅と、米軍の広い庭付きグリーンの施設とは対照的で、それら基地が島内各地主要部分を占め、日本の米軍基地の75%は沖縄で引受けている現実がある。


沖縄が日本に返還されて35年、然し島内主要部を占めるアメリカ軍施設ー飛行場・家族住宅・ゴルフ場等それら占領地は沖縄の約2割に相当する。


最も広い嘉手納基地は周囲17キロ、一般住民とは遮られ厳重な警戒態勢下にあり轟音が絶えない。然しその基地内で働く人、その家族、基地によって生活する人も多い。基地にモノを運んだり、直接・間接関わる人達も多いと言う。


米軍基地の地代は日米安保条約によって日本政府(我々の税金)から支払われているのだが、それら地代は地主に支払われ地主は観光施設や企業を営んでその従業員も多い、沖縄は、既に「基地依存体質」となってしまっているのだ。