国の政策を決める「各種審議会」


更に議会が有名無実化し、政権の思うままの独裁を可能にしているのは、各種「有識者会議」、「審議会」「諮問委員会」等の存在である、名称には調査会・審議会・懇談会等々あるが、委員―特に委員長・議長・会長と称される人物は首相と気脈を通じた人物が指名されている。このように公的審議会を通して首相の思惑通りに国を変えていく政治が可能となった。


元々この審議会方式は「大統領的総理」を目指した中曽根康弘氏が「国鉄民営化」に際し、「臨調方式」として編み出したものである、議会に諮っていては時間が掛る、そこでトップには国民の信頼のある土光さんを据えて中央突破を計ったのだ。


以降、この審議会方式が慣例化した、これは全く国会軽視の手法だが国会は一旦慣例が出来ると方式を踏襲する、この悪しき慣例は竹下内閣以降連綿として現在も続いているのだ。


(写真は沖縄「守禮の門)