「テレビ」が「世論」を創る

okamakoto2007-05-20



今は全国至る所、どこの家庭・職場でもテレビのない処は無いと言ってよい程普及し、お茶の間にいながらにして、リアルタイムに世界中の出来事が判るというのはつい40−50年前には考えられもしない事だった。


何十・何百万人、時にはそれ以上の人間が同時に同じ映像を見る、テレビの影響力は計り知れないものがある。まして思考力未発達の幼児への影響力を考えるとこの次の世代へのテレビの悪影響は恐ろしいものがある。


テレビの怖さは一旦視聴者がテレビ映像に引き込まれると、頭も使わず受身の人間になってしまう事にあるように思う。テレビは視聴者の眼と耳を同時に占有してしまうのでその間の脳は思考停止状況となる。


更にテレビは現場からの中継放送も手軽に為される事もあって、仮に映像が過去或いは架空のものであっても電波としてテレビ局から放映されると、さも「それが現実」であるかのように錯覚され易い。


テレビ番組の制作者は視聴者の好みに合わせ番組を加工、編集、制作をしている、最近マスコミ各社で「やらせ番組」「捏造番組」が発覚しているが多分氷山の一角なのだろう。


テレビ業界の視聴率競争は勢い真面目で考えさせる番組よりも、手っ取り早く高視聴率が稼げる娯楽化への傾向が顕著で、面白おかしく、興味本位、低俗化の傾向に走っているように思う。


このようにテレビの恐ろしさはその及ぼす影響力の大きさから常に権力側の手先としてに狙われやすい体質にある、テレビそのものが世論を動かし、世論を作り、政治を左右し、世の中そのものをも左右するまでになった。