2005-03-27から1日間の記事一覧

「将軍の事は静にして以って幽に、正にして以って治なり」

(将として努力すべきは冷静沈着、奥ゆかしさで、しかもけじめをわきまえる事だ) (写真は東京・本郷の東大赤門)

「ペーパーテスト」

これら3人に代表される昭和の「秀才」を選抜し特権の地位を与え「印籠」を持たせたのが「陸大試験」「高等文官試験」「外交官試験」等に見られる「エリート選抜制度」である。 そしてその制度が今の社会でも益々定着し、「ペーパーテスト」による「試験社会…

「秀才」の共通性

これら3人に共通するのは「己自身」と、「自分の考え」に対する確信だったろうと思う、3人共、満州の建国に注力し、その勢いで対米戦争を推進した。秀才特有の自信である。三者とも天皇の戦争回避の意向を受けた近衛に逆らってまで強硬論の先頭に立ち、戦争…

日米開戦への推進者

昔の軍隊もそのようだった、敗戦時の総理大臣としてA級戦犯となり「極東軍事裁判」で、有罪の判決を受けた東条英機氏は、陸士、陸大卒業後、関東軍参謀長に就いた、典型的な「キャリア組」であった。第二次近衛内閣で陸相に就き、主戦論で近衛首相と意見の…

軍・官「キャリア組」

既に見た通り、日本の官僚組織では「キャリア組」は「上級職国家公務員試験」に合格した時点から「ノンキャリ組」とは違う別の路線を走り昇進する。百メーター競争で言えば、一般職がスタートラインから走り出すのに「キャリア組」は90メーター先から走り…