2005-03-29から1日間の記事一覧

政治に「世襲制のない」国

幕末の志士勝海舟が咸臨丸でアメリカへ行って「日米通商友好条約」批准し、上帰国して、同志達と話しながら異句同音で感心したのは「アメリカでは政治家の世襲制がない」ことであった、「アメリカは素晴らしい国だ」同志たち一同「頓悟」したと言う。勿論「…

貴族政治

現在「貴族」制度はない、然し世襲政治家が実質的にその地位を継いでいるように見える、二世・三世議員が親代々の資産と地位を受け継ぎ、国の政治を壟断しているのではあるまいか。彼等に「命がけ」を求める事は至難で、元々底辺に苦吟する庶民の生活は判る…

世論なるもの

近衛氏なりに冷静に判断されているのだが、最後の下りで「世論」に反発されているのが印象に残る。在職中は圧倒的に「世論」は近衛氏を支持していたのである。当時の「世論」とは主に新聞を指しているのだろうが、現代ではさしあたり「テレビ」がその役割を…

近衛氏が遺したこと

近衛氏は遺書を残している、その中で氏は「僕は支那事変以降多くの政治的過誤を犯した、之に対して深く責任を感じているが、(中略)責任を感ずればこそこの事変解決を最大の使命とした。そしてこの解決の唯一の道は米国との諒解にありとの結論に達し日米交渉…

国のリーダー

孫子は二千五百年前に「兵法」の中で「指導者として具備すべきは、冷静な智力、信頼、思いやり、勇気、厳格さである」、としている。 昭和初年の「宰相像」はどうだったのだろうか。このような問題を考える際に、どうしても「第三者的立場」に立たないと物が…