2005-06-18から1日間の記事一覧

日米構造協議

二番目の日米構造協議は「日本異質論」から来ている。「叩いても叩いても起き上がって来て、向かってくる日本という国は異質な国だ」、「この国を徹底的に締め上げて世界標準の国にせねばならない」―「世界標準即ちアメリカ標準」である事は勿論である。 最…

BIS規制

「BIS規制」は外国に進出する銀行の「自己資本比率8%以上」とするもので、当初アメリカは主要国間で協議に入ったが、まとまらず米英だけで取り決めて、以降これが「国際基準」とされたものである。当時の日本の銀行でこれに合致するものが殆どなく事実上…

日本恐怖論

反面、アメリカは日本から奔流の如く流れ込むジャパンマネーに助けられながらも、本心の所では恐怖心を持ったようだ。「このままでは日本にやられてしまう」「この変な国日本を何とかしなければならない」、そう考えたのだ。結果、二つの強力な方策を駆使し…

アメリカへ流れた「バブル」のカネ

2年余りに亘った低金利2.5%の公定歩合は、日本に未曾有の「金余り現象」をもたらし、実体のない評価益部分が「バブル」として膨れ上がった。 金融法人が87年からの3年間に株式市場であげた評価益は205兆円に上る。そのうちの相当部分が高金利に釣られて銀…