日米構造協議


二番目の日米構造協議は「日本異質論」から来ている。「叩いても叩いても起き上がって来て、向かってくる日本という国は異質な国だ」、「この国を徹底的に締め上げて世界標準の国にせねばならない」―「世界標準即ちアメリカ標準」である事は勿論である。


最初アメリカは新貿易法の「スーパー301条」を日本に適用することを考えたようだ。これはレーガン政権下の1988年に立法されたもので、不公正貿易国には制裁措置を取るとしたものであった。然し、結局レーガン後のブッシュ(現大統領の父親)は日米構造協議の場で日本の仕組みや慣行を暴き出して、根本的な日本の構造そのものを問題視する事となる。


この「日米構造協議」は、21世紀の日本社会にも大きく関っているもので、正に「魂を無くした日本」の今日的問題なのだ。


(写真は霞ヶ関の「法務省」庁舎)