日米緊迫


通商条約破棄は宣戦布告に次ぐ強硬手段で、石油を殆どアメリカからの輸入に頼っていた日本にとっては致命傷とも言えるものだった。当時、アメリカは年間2億トンの生産量で、世界最大の産油国、その当時の日本の産出は年30トンと、殆どゼロに近いものであった。従って日米通商停止は戦争どころではない切迫事態であった。当時の日米関係はそこまで悪化して来ていたのである。