指導者とは


勿論、社会に出てから、その「要領の良さ」も大事な場合もあるが、指導者としてそれだけでは不十分と言わねばならない。指導者には人間としての広い視野、部下への包容力、洞察力、正義感、道義感等々、本質的な人間的素養が大事だと思うのだ、一片の試験制度でそれらを計ることは困難と言わねばならない。


まして、一般的に「秀才」と言われる人は、冷徹で計算高く、利己的で、権力欲が強い、更に、世渡りが上手く、変わり身が早くて、自信過剰で部下や他人には冷たい、独善に陥りやすい人が多いように思う。そもそもが「キャリア制度」にはこのようなタイプが生れやすいように感じているのだ。試験制度で「合格者にジェット機の切符を与える」ような制度に問題があると思うのだ。