「配分」から「税減」へ


然し、バブルもはじけ「分配」の余地の少なくなった低成長化の時代に入ってきた80年代から、「聖域、税の世界」に政治家が積極的に「政治力」を発揮し出す。政治力で大企業・特定業界への配慮に「気配り」を始めていくのである。「政・官・業」癒着の構造は「減税策」「税の減免策」の立法・法改正・特例法制定等で発揮される。


勿論、それまでにも表面化しない形での様々な癒着の構図はあったにしろ、本格的に「聖域」に介入するのは竹下内閣での「消費税創設」が切っ掛けであったように思える。新税創設にかける大蔵省の執念が政治家の「聖域」に入りこむきっかけを作ったのではあるまいか、と睨んでいる。



(雨上がりの東京・天王洲)