国の台所
家計も、国のやりくりも基本は全く同じ事で、支出を抑えて収入を計って行くことが大事なのだ。ところが先日5月7日の日記で掲出した「一般会計歳入歳出グラフ」を見ていただきたい。平成2年までは大体収支は均衡して来たのに、平成に入り、急に歳入(税収)は下降線をたどり、一方、歳出(支出)は増えつづけ、その差は国の債務(借金)となって国債は雪だるま式に拡大中である。
この間の事を時系列で見ることとしたい。下表の上段が昭和63年、中段が平成10年、下段が昨年平成16年度の一般会計税収のうちで主な税目を国税庁発表資料から拾った数字である。(単位は兆円)
(年度) 税収計 所得税 法人税 相続税 消費税
1988年(昭和63年) 50.8 17.9 18.4 3.6 0
1998年(平成10年) 49.4 17.0 11.4 1.9 10.7
2004年(平成16年) 41.7 13.8 9.4 1.1 9.6
上段の昭和63年は、竹下内閣で消費税採用を決めた年である。従ってこの年には消費税収はまだ計上されてはいない、消費税導入に際してほぼ消費税収に見合う大幅の所得税減税を行っている数字もこの時点では表面化していない。