過去の放漫政策の付け


竹下内閣で、所得税率を最高50%、5段階にして累進性を大幅に緩和した、昭和61年の所得税率が最高70%、15段階だったのだから大幅の改正である。
然し、これらは、高額所得者及び法人税の大幅減税である。庶民階級の最低税率は10%台で据え置かれている。


これらの減収が中段の平成10年の数字に表れている。5月7日掲出のグラフで見ると、曲線グラフの左から5番目が平成2年の実績値で、上段の曲線歳出69.3兆円に対し下段の歳入60.1兆円は、さほどの開きにはなっていない。収支のギャップが大きくなっていくのはその後の平成3−4年からである。