EU統合とアメリカの世界戦略

okamakoto2005-06-26



「日米構造協議」がアメリカ(当時のブッシュ大統領−父)から提起された89年、更には90年代とは、一体世界情勢がどのような時代であったのか、その中で日米両国が置かれた立場はどのようなものであったのだろうか。


ヨーロッパでは90年代にはEC諸国の経済的統合が、既に具体的日程に上ってきていた。93年の条約発効で欧州連合が発足し、「ドル」に匹敵する共通通貨「ユーロー」も既定の路線上にあった。それが実現した暁にはヨーロッパ諸国は、世界の中でも一極を占める強大な一大勢力になり得るものであった。