日本の現実


日本の場合、聖徳太子摂政(推古年代西暦593年)、以来既に1400年余、政治に翻弄されながらも仏教は民衆の底辺に脈々と根付いて来ていたと思われる。


然し、それが一体、近年ではどう変わったのであろうか、たとえそれが宗教という「他律的」なものであろうと日本民族の生きる心の規範となるものだった筈である。


残念ながら現実は主に仏教の教えの中から無意識の内にも社会生活の規範を得ていたものがすっかり崩壊してしまい、人間として不可欠な道義心とか、自制心、慈悲心、親子の情愛までもがなくなってしまっているように思う。


現実の日本は、「目の色を変えて現世利益」だけを「追い求め」続ける、「餓鬼道」のような「あさましい」が現実の姿ではあるまいか。


では一体何故そうなったのか、何時からそうなったものか、原因は何なのだろうか、勿論宗教だけのせいではないだろう、明日からそれを考えてみたい。



(写真は鎌倉・お寺の風景)