自殺率「日本一」の秋田県に見る

okamakoto2005-12-13



全国の自殺者が近年、例年3万人を超え、一昨年実績で3万4427人、10万人当りで25.5人と、世界では3番目に多く、先進国中でも日本は最悪の状態にある。


最近の統計では「中高年働き盛り年代」での自殺者が多く、これは経済的事由による方が多いという集計結果も出ている。


その中でも全国で最も自殺者割合の多いのが東北各県、中でも秋田県が際立っていると云う。それも過去10年間に亘って全国平均を大きく上回る「ワースト記録を持つ」。(文春1月号西所正道氏「秋田県の謎」)


氏の分析によれば、その主因として東北独特の日照時間の短さ、過疎化、高齢化・閉鎖的県民性等を上げられている、然し以前から秋田県が高率だったわけではない、終戦直後は全都道府県の中でも中位クラスだった。


それが近年では急増しているのだ。その理由として考えられるのは「産業構造の変化」と「地域・階層の所得格差拡大」、と言っも過言ではあるまい。