久し振りの芝居

okamakoto2006-01-29



実はこれも「親友のおかげ」と言うべきだろう、先週、実に久し振りに妻と芝居を観劇した。新宿「紀伊国屋ホール」での井上やすし原作「兄おとうと」である。


芝居と言うのは随分以前に、前進座大河原伝次郎の、確か「播随院長兵衛」と言ったのを観て感心した記憶があるが、多分それ以来の「観劇」での「感激」であった。


実は、学友のT君には、昨年外国旅行の際に知り合った方から「本を出版してみたい」との相談を受け、その原稿を預かり暫く振りにT君に連絡しその件を依頼したのが切っ掛けである。


無事出版に至ったとの手紙に添えて「女一人アメリカ十八州を行く」2冊が贈られて来たのでその一冊を持って彼にお礼に行って、近況をも話合った。


彼は、最近出版社の方は「顧問役」だが「毎日芝居で忙しい」と言う、忙しい中味は「観劇だ」と言うから「それは羨ましい」と言うと、「それが仕事となるとそうでもない」との返事が返ってきた。


彼は多分「演劇評論家」と言った分野の仕事だろうと思う。「良いと思えるのは実際には10本に一本だ」と言うから、「良いと思うのがあったら連絡くれ」と言っておいたら旬日を経ず早速と電話とパンフレットまで送って来てくれた。


行ってみて驚いた、座席が4百席程しかないのだが、全席見事に埋まっていて観劇中は笑いと涙はあっても私語一つない熱中振り、自分達二人もそうであった。