「明」と「暗」

okamakoto2006-03-31



「過去は思い出すまい」と思っていたのに、「我が家の功名が辻」で女房の事を書き出し、その勢いで過去の一端を記した。


今更、時計の針を元に戻し、回想に耽っていても始らないので、ここで過去を締め括り、来月からは又新たな気持で出直そうと思っている。


処で、この3月中旬、かねて医師から指摘されていた眼の「白内障」の手術を受けた、五反田、K病院に2泊3日の入院、手術であった。


「世の中が変って見える」と聞いていたので、入院前にその事を言うと、若い担当女医先生、「いや、それを期待した人ほど落胆されるから、期待はしないで」と云われた。


従って「期待しないで」手術に踏み切ったのだが、手術した翌日の朝、眼帯を外され、病室から曇り空を見上げて驚いた。


手術しない左眼では、空が灰色かかって見えるのに、手術した方は「明るくくっきりとしたブルー」であった。これは正に「右」と「左」で、「明」と「暗」である。


自分は、その時「自分の人生そのものだ」、と感じた、以降「左右の眼」で、世の中の「明暗のコントラスト」を見比べて行こうと思っている。