平和を阻む「アメリカの独善」


ところが、唯一、超大国アメリカは独立宣言後今日までの230年の間、直接本土へ攻め込まれ本土が戦場になった経験を持たない国である。彼等には戦争は他国へ出かけてやるものでアメリカにとって戦場の惨禍は所詮「他所事」なのだ。


第二次大戦以降の戦争は殆どがアメリカが関わりながら、戦場では多くの他国人の血が流されて来た、朝鮮・ベトナム・アフリカ・アフガン・イラク等々に於いて。


勿論アメリカ兵の血も流されているのだがアメリカ本国では一般市民は無傷で、産業や市街への被害も全くなかったのだ。


むしろ「自由を守る」の大義の下、本当の戦争の痛み、負の部分を知らずに来たことが、今日の「アメリカ帝國」であり、逆説的に言えば「戦争する度に」「国力をつけ」「産業は儲け」「大国となリ得た」のが今日のアメリカの姿ではなかろうか。


(写真は五月路傍の花)