危険な「現実」


今、日本最大「1000万部の販売部数を誇る読売新聞」が、社説と記事で「憲法改正」を掲げ、安倍晋三が総理大臣としてその事を言い立てている。


渡辺恒雄氏は過般の日経新聞私の履歴書」で明らかにしているように、「読売新聞の社主で主筆」だと公言している。読売には全国ネットのテレビ系列があり、正に氏は今の日本の言論・マスコミ界に君臨している。


オシムは「新聞は戦争を始める事が出来る、意図を持てば世の中を危険な方向に導ける」と、体験をもとに告白している、ドイツのワイズネッカー首相は同時に、「過去に学ばないものは過去を繰り返す」と忠告している。


新しい年の元日に当り、この2つの言葉をどう読むべきなのか。数々の悔いを持つ戦中世代の自分にとって、この言葉は決して軽視出来ない実に重いものと感じている。



(写真は「オシムの言葉」―「新聞は戦争を始める事が出来る」)