日本開国から僅か「150年」


あらためて開国以来の150年を考えた、実にその半分は75歳の自分自身が生きて来た期間である、正直なところ自分が生きて来たこの期間が決して長いとは思わないのだが、歴史をこのように見てみるとその身近さに驚くばかりだ。


戦時中の自分達「昭和一桁」は、ろくろく学業もやらなかったし、専ら「軍事教練」と「勤労奉仕」に明け暮れていた。だから歴史にも疎いのだが、最近の若い方々も学校教育でこの国の歴史―中でも近代史は軽視されているようだ。


今の学校では「選択科目制」とかで、大学入試問題には「日本の近代史」は出題されない、だから「地理」や「歴史」は軽視されているのだと聞いた。然し若しそうならこれは大変な事と思う。


他方、小学校から他国語である「英語」が最重要科目のように扱われているらしいが、日本語や、日本の歴史も十分に「知らず、語れず」で、何が外国語なのだろうか、このままではこの国には未来がないと思う。


下田に来て「開国150年祭」の張り紙のあるのを目にした時に、自分の越し方に思いを致し「目を開かされた思い」を禁じ得ないでいる。



(写真は静岡県伊豆半島下田海岸)