2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

利権屋

当初あれだけ足しげく来社していたW氏が、その後は会社には来ないで、専らS社の東京支社「I氏」を相手にするようになった、それも総会屋O氏を伴って。 実質的会社の「決定者」は社長ではなく「S社のIさん」と踏んだに違いない、事実自分もIさんに相当依…

障害

さて、このように順調にスタートした会社だったが、最初に予定していたK市の仕事(広告料収入を原資とする委託契約)は実は思わぬところで障害が入った。 実は、既にK市は係長段階で、「会社発足」と同時に当社への「業務委託」は内定していたのだった。 …

新会社設立

会社設立総会は昭和46年9月1日、歌舞伎座近くのレストラン2階が会場だった、「D社」社名はK先生に命名して頂いたものである。 当日、そのレストランでは広い一角を仕切ってテーブル真中には生け花まで添えて、豪華な雰囲気を出してくれていた。 出席はK先…

アルミの魅力

蛇足ながら、その際にY特需部部長の案内でS社のアルミ工場を見て、実際驚いてしまった。アルミはボーキサイトから抽出される百パーセント輸入材で「電力の缶詰」とも言われる事までは知っていた。 然し、アルミの塊「インゴット」を高熱処理して型材を押し…

「小さく生んで大きく育てる」

「折角のK先生からの案件だ、当社も応分の協力と出資も考える、然し会社と言うのは、小さく生んで大きく育てるものだ、資本は最初、1千万から始め、その上で大きくしていったら良い」、と。 最後に「まあ、ゆっくり工場見学して行ったら良いよ」と、担当部長…

会社設立趣意書

早速、M氏と打合せ、「会社設立趣意書」を作成した、そこには資本金2000万円の新会社設立と、特許料300万の支払、交通施設を主体とした事業の目的、今後の事業計画が記入されていた。 K先生と落ち合って、Sアルミ本社に行く事となった、Mさんの奨めもあっ…

Sアルミ

K先生は「自分は事業の事は分らないが、交通関係は大事な仕事だ」、「鉄で作ると言うが、鉄は錆(さ)びて駄目ではないか」、「アルミで作った方が良いのではないか」、と。 その上で、「近くT市に行くから、SアルミT社長に話してみようか」と仰る。 「Sア…

K先生との出会い

その時、閃(ひらめ)いたのは「K先生」であった、出身地の市長在任中、公示直前の総選挙に引っ張り出され、惜敗はされたが、元々は警察の最高幹部の一人だったと聞いていた。東京にご自宅がある筈。 日も措かず、世田谷のご自宅にK先生をお訪ねした、勿論…

「特許」  

自分の「人生第二ステージ」とも云うべき、その後「本命」となる事業の切っ掛けは意外なところから始った。 自分が、最初に創業した3部門のうち、3番目の「コンサルタント事業」に、或る日持ち込まれた案件が、この事業の切っ掛けである。 持ち込んで来たの…