2005-01-01から1年間の記事一覧

「拝金主義」

現在のように金儲けする人が「偉く立派」とされ、「尊敬され」る時代だと言うのは、今の子供達にとって果たして教育上それで良いのであろうか。 最近の子供達のアイドルも「堀江モン」とか「孫正義」だったり、大した「苦労」もせずに一瞬にして「巨億のカネを…

「ゼロ金利政策」

それにしても最近の株式市場は異常な過熱ぶりのようだ、「株をやらずんば人にあらず」とばかりに、怒涛のようにカネが証券会社経由で「鉄火場」に流れ込んでいるらしい。 最近では主婦層を主体にインターネットでの個人投資家が600万人を超えて、奔流の勢い…

失われた「勤勉貯蓄」

先ず身近な実例から記す、つい先日、地方出身の親戚の大学生青年が「相談がある」と言って暫くぶりで訪ねて来てくれた。 親元から毎月仕送りを受けているが、「自分なりに仕送りの中から毎月こつこつためてきた銀行の預金がある」 幼い頃から「祖父母や両親…

小泉・竹中政治の「効率的競争社会」

「頑張っても頑張らなくても結果はそれ程変わらない事が日本の「モラルハザード」を蔓延させ日本経済低迷の原因と理解すべきだ。」(以下答申書から) 「規制・保護等、過度に平等・公平を重んじる日本型社会風土を「効率と公正」を基軸とした透明で納得性の…

「アメリカの後追い」する日本

日本社会はここ数年、急激に変化してきている、人間関係がお互いに「ギスギス」「イライラ」「カリカリ」しているように感じる。 連日のように報じられる凶悪犯罪、破廉恥罪、悪徳商法の蔓延等、留まる所を知らぬ犯罪の続発は一口で言ってこれは「現代社会の…

「政治」と「政権交代」の役割

正常な民主主義国では政権交代があって、その段階で反対党が政策の見直しを行い、政治の出番の役割を果たすのが普通だ。 イギリスでは「保守党と労働党」が、アメリカでも「共和党と民主党が」政権交代で相互牽制を行いつつ、行き過ぎには見直しも行って来て…

絶えざる「組織の変革」こそ必須

「民営化万能」ではない、むしろ弊害の大きさこそ後戻りできない悔いを残す事をアメリカは我々に教えているのだ。 現在のところ、「組織管理の体系」としては、官僚制に勝るものが見当たらないのも世界の現状である。 「規制緩和・民営化路線」を突っ走る竹…

アメリカの失敗

イギリスのサッチャー政権が「民営化の流れ」を作り、一応の成果を上げ、アメリカではレーガンが、そして日本では中曽根さんが「民営化」の流れを作った。 確かに、事業は「民」でやった方が効率的だしスピードも速い。「お役所仕事」と言う言葉もあるように…

「トップ」の姿勢

この人物は政界トップとも親密で、報道では、会社の社長室には「小泉首相とのツーショット写真が飾っているそうだから、現代「日本社会トップ」の風潮を代表しているように思えてならない 「俺が一番偉いのだ、俺の言うとおりやれ」「さもないと干し上げるぞ」と…

「後は野となれ山となれ」

一昨日も取り上げたが、先日の「マンションの構造計算偽造事件」でテレビ画像から映し出された「ゼネコン会社の社長」は正に「ペテン師」そのもの、最近の世相を反映している。 報道では、このゼネコン会社は、20人で年間売上高100億に対し最終利益10億台と、厳…

農村「近代化」の代償

何故そうなったかと言うと、その原因は「都市化・近代化」の波で、昔からの農村特有の「相互扶助」「助け合い」関係が崩れてしまった事にあるように思う。 昔は一旦「冠婚葬祭」となると,近隣・集落一同が「助っ人」となり、「賑々しく御膳立て」して、家人に…

ふるさとの「冠婚葬祭」

今年も残すところ1ヶ月となり、朝晩めっきり寒さを覚える今日この頃である。季節の変わり目のせいか(自分がそれだけ年取ったせいもある)身近に訃報が多く、今月は急遽2回もふるさと北陸へ旅して来た。 何時行っても故里の自然は懐かしく、心も安らぐ。然し…

「邪魔者は殺せ」社会

そう見てくると,この風景は最近の世相の一面を際立たせているのではあるまいか、他人を「詭弁と騙し」の手法で押しのけ、成り上がっていく近年の「トップ像」である。 小泉さんも国会の予算委員会等で、答弁に窮すると「居直り」と「論理のすり替え」で切り…

トップの詐術

暫く雑用もあってこのページも休んでいた。その間に世間では様々な出来事が起きていた、その一つに、マンション建築の耐震設計に意図的な構造計算の偽造事件があった。 国会でもこの問題が取り上げられて、今日29日午後の衆議院建設委員会に、参考人として関…

歴史的事実

尚,歴史的事実として、1947年9月,天皇は密かに「米国が沖縄・琉球諸島を長期占領する事を希望する」としたメッセージをアメリカに送ったと言う.(1989年1月11日朝日新聞記事) 更に天皇は、朝鮮戦争勃発の際に戦争に米軍参加に感謝のメッセージを送ったり、翌…

昭和天皇の道義的責任

「陛下は一国の元首として,このたびの戦争敗戦の責任を,先ず第一の責任者としてお執りにならなければならない」 「陛下は軍の横行を許して、多年、策を施し賜わざる怠慢の責任もおありである」「今日、国民の道義の退廃は,識者の誰しもが例外なく皆が指摘し…

「残念」の想い

私自身は昭和一桁世代として、かっては命をも掛けたお方でもあり、天皇への敬愛の念も強い方だが、それだけに何故,(皇太子ご成婚の後でも良い)、潔い身の処し方をされなかったのかと残念な思いを禁じ得ないでいる。 特に近年この国の道義の乱れを身近に見…

「女系天皇」

最近、皇位継承問題が論議されていて、天皇は「男系」のみとするか、それとも「女帝」や「女系天皇」を認めるかどうか小泉首相の諮問機関で議論されている。 小泉氏は既に「女系天皇、良いではないですか」と言っている、自分の政権で「歴史的決定」をしたい…

マッカーサーの「日本人12歳説」

日本進駐のマッカーサーが「日本人12歳説」をとなえた、「日本人は無邪気・幼稚で、あたかも12歳の幼児」だ,と看破したのだ。 駐日元大使グルーも60年前、,次のように云っている。『日本に於ける天皇制は日本社会の安定要素であり、天皇は大勢の働きバチが仕…

戦後初の総選挙

そのような中で、戦後初の総選挙は敗戦翌年4月10日に行われた、自由党141、進歩党94、社会党93、協同党14、共産党5無所属・諸派119、これが選挙結果であった。 上記の通り総選挙の結果は旧保守勢力の勝利の結果となったのである。選挙結果が保守優位に働いた要…

「第三の道」

戦後いち早く各政党が取り組んだのは将来の日本の進むべき国家像である、その際、論議の中核になるのは「主権」と「天皇」の位置付けであった。昭和20年11月から21年に掛け相次いで発表した各政党の方針の概要は下記の通りである。 自由党は「憲法改正要綱」…

天皇と天皇制の問題

敗戦前後から既に戦勝国側で「天皇の戦争責任論」が活発に交わされ、結果的には(既述の通り)戦後の日本統治に「天皇の役割を利用する」事となった。 国内にも「天皇退位論」はなかった訳ではない、当時、「皇太子の即位」によって「元号も改元」するのが妥…

敗戦後の天皇

率直なところ、現在のように日本人に「道徳観念」が欠如し、「責任感や、けじめ」のない国になった大きな要因として、「国家のトップ」が敗戦後の自らの「出処進退」を回避して来た事が大きいと感じている。 「宣戦布告書」にご署名もされ、「そのお方の為」…

「君主制」から「共和制」へ

トリアッティの提案でパドリオ国王首班の国民統一政府「戦争遂行内閣」に結集、統一軍は対独国土開放戦争に打って出て1944年ローマ―以北が開放された。 国土解放後、イタリアは「君主制」か「共和制」かの国民投票を実施、結果は「共和制支持票」が「君主制…

退位したイタリア国王

第二次世界大戦を日本・ドイツと共に戦って真先に連合軍に降参し敗戦したイタリアは、それまで「君主制」をとっていたが敗戦後「共和制」となった。 社会主義国「イタリアの道」とか「サレルノの転換」と称される第二次大戦敗戦後のイタリア・パドリオ国王の…

「トップ」の重さ

親が子を殺し、子が親を殺す、教師や警察官・裁判官・官僚が犯罪者に名を連ね、政治家はヤクザまがいの言辞を弄し、首相も平気でウソも吐く、最悪なのはトップのそれが罷り通っていることだ。 「物も足り、豊かさも出来た」今日の日本で、何故このように末世的…

「道義為之根」

上掲の言葉、「道義為之根」―「人間として道義が根幹」と言うのは60年も前、自分達が旧制中学に入学した当時、歴史のある教育の殿堂―の講堂正面に掲示されていた額縁での「漢語の言葉」であった。 この額縁は、明治時代創校時に由緒ある方の揮毫によるものと聞…

「天皇」

戦後処理の問題として戦勝国側で最大の問題となったのは終始「天皇」の処遇問題だった。 戦勝国の中でも硬軟様々に論議がある中で、最終的にアメリカが天皇を政治的に「利用」する立場から「象徴天皇」として憲法で天皇制を容認する事とした。 「日本国民は統…

A級戦犯容疑者の首相

敗戦から6年後の昭和26年9月8日、サンフランシスコで対日講和条約が締結された、既に前年に「朝鮮戦争」も勃発して、東西対立が激しく西側49カ国との「単独講和」だった。 サンフランシスコでの講和条約締結と同時に日本とアメリカの間には「日米安保条約」…

新権力者

マッカーサーの最初の指令は、「民主化の第一歩」として、日本政府に対し「民権自由に対する指令」を出した(9月22日)。 更に、「民主化の5大改革」を指令した、その要点は①婦人の開放②労働組合結成の奨励③学校教育の自由主義化④秘密諮問司法制度の撤廃⑤経済制度…