2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「最高権力者」の妙味

勿論、これらは小泉座長の意を受けた影の監督兼演出家「飯島補佐官」の差し金だし「実力」の賜物だろう、飯島氏は黒子として今や各界に絶大な権力を振るっているという。 自民党総裁室に陣取って三権(マスコミを入れて四権)を牛耳り、各方面に指示を飛ばし…

「小泉劇場」の本質

多分小泉さんは「日本国の政治責任者」というよりも「小泉ドラマ」の主演及び演出を演じている積りではあるまいか。 田中角栄・真紀子の場合、相手を「家族・使用人・敵」に分類していたが、小泉劇では、「敵・味方」しかないのではないか、。 「小泉劇場政…

「ショー化」した政治

自民党が総選挙に大勝して、「小泉さんの《郵政》《郵政》に引っかかった(森前総理)」、「与党が勝ちすぎた(自民首脳)」、「リーダーの違いだ(自民党役員)」。 何れも「小泉笑劇場」が終わって、「勝ち組」が正直な感想を洩らしたのだろうが、考えてみると…

「みんな見事に引っかかった」

13日付のサンケイ新聞で、前首相森喜朗氏(小泉さんの親分)は、自民党の圧勝について、「元々国民の関心は年金や税制が上で、郵政は下の方だった」 「賛成派も反対派も郵政の事ばかり話したから(選挙の流れが)変わった。 小泉さんも「郵政」「郵政」って、余…

「大政翼賛政治」の始まり

ところで、日米開戦1年前の、昭和15年10月12日、近衛内閣で、新体制運動のもと、「大政翼賛会」が結成された。 既に政党政治は終わりを遂げ、軍政下で国論の統一が計られ、この後、反対意見が封殺され、一気に運命の「太平洋戦争」に突入していくのである。、…

「法案反対者」全員「賛成」に転ず

衆議院総選挙が、小泉与党圧勝を受けて、「勝ち馬に乗り遅れるな」、とばかりに参議院の反対者が続々「賛成」に転向している、と言う。 先日の鴻池氏の後を受け、参議院では、「郵政反対」の志士の会(旧亀井派)会長、中曽根弘文氏始め11名が全員「郵政法案…

日本は民主主義国か

本来民主主義政治は国民の考え方を公平に政党に反映させ、国民は選挙を通して政党を選び、多数票を得た党が政権を担う事となっている。 特定の宗教集団がここまで政権党を牛耳る事は、今まで想定されて来なかったのではあるまいか。 小泉さんは、今度の選挙…

藤原弘達さんの予言

「自民党の中にある右翼ファッシズム的要素と、公明党に於ける宗教的要素に、奇妙な癒着関係が出来て、ファッショ的起爆剤として働く可能性を多く持っている。そうなった時には、日本の議会政治は正にアウトである」 今は亡き藤原弘達氏の予言である(詳しく…

物憂い日々

新聞やテレビのニュースを見るのも気憂く感じて、昨日は久々休日大工で汗を流す。 政治から目を背けたい、との思いは自分だけではないのかも知れない、と思いながらも、この後のこの国への思いと次世代への懸念は頭を離れない。 自分のように、現実政治から…

「劇場型政治」の末路

選挙を徹底的に見世物とし演出すると政治的無関心層まで格闘技を見る気分で投票する、然し安易なポピュリズムは、結果的には政党政治を死滅させる、と指摘する。 英国のサッチャー保守党は「革命的改革」を目指したが、小泉改革は理念もなく、改革に値しない…

「小泉家」の怨念

文芸評論家・慶応大学教授福田和也さんは「小泉純一郎は誰がために死すか」で、小泉氏の特異性を小泉家の家系から解明している。 「自己愛が強力な小泉氏は政治家として不遇で終えた祖父・父の怨念を女系家族の中で、ドラマを宿命として演じ続けている、」と…

政治・行政の「透明性」必要

鳥取県知事の片山善博さんの「おみくじ選挙は終わりだ」は、今の政治行政に最も必要なのは透明性である、とした上で、有権者に候補者と政策が判らない選挙はおみくじを引くようなものとなっている」と、異論を封殺する小泉政治への危険性を鋭く指摘されてい…

「政権交替の時」

京セラ名誉会長、稲盛和夫さんの「民主党に勝たせてみよ」は、「今の危機的な日本を救うには60年もの長い期間に亘って政権の座にあった政権から、民主主義の原則にたって政権交代すべきだ」と、自分も最も共感させられるご意見だった。 作家の江上剛さんは「…

「憂国」8人の言

ラジオの選挙速報を苦々しい思いで聞きながら、月刊誌文芸春秋(10月号)「9・11総選挙と日本の選択」を読んでいた。同誌では今回の総選挙に際して、8人の方の憂国の弁を載せている。 今日は、夫々のご意見の要点を記す事としたい。(順不同) 作家の車谷長吉さ…

「策士」と「戦略家」

フランスの高級紙「ルモンド」紙が、「小泉首相は戦略家ではない、単なる策士だ」との日本特集の中で掲載した事は既に記した。 然し今回の総選挙で「自民圧勝」の選挙結果を聞くと「小泉さんは単なる策士ではない、大変な戦略家だ」と言いたくなる。 それに…

これから投票の方に

未だ投票の終わっていない方もあるのだろう、特に将来ある若い方々は、自分自身の将来のために是非棄権しないで「政治を変える」努力をされるように期待したい。 今晩の開票結果を期待しながら。 (写真は投票所風景)

投票場で思う

処で、今日は投票場で感じたことの一・ニを記したい。先ず、何処も同じなのだろうが、実に殺風景なのだ.せめて投票場に、軽い音楽―BGMでも流したらよいのではあるまいか。 又、中央に「選挙監視員席」と言うのか、両側に立会人を入れて5−6人が厳めしい目…

衆議院選挙投票日

自分達の投票所は近くの小学校で、最近建て替えられたばかり。従来運動場だったところが鉄筋の3階建ての校舎となり、その1階講堂が投票場であった。 幸いに東京は絶好の秋晴れの清々しい天気、7時からの投票に、妻と一緒にその校舎に向う、既に20−30人が投票…

「宗教党主導」政治の危うさ

公明党・創価学会票は精々が3%台と言われる。それでさえも本来ならば宗教が政治に介入することはいけない、となっていて禁じられていることなのだ。 宗教は信者を盲信させ、信者は暴走する。「只一人」の意向と命令で軍団が命懸けで突き進む、この忌まわし…

自民・公明の融合選挙

「選挙で自民党勝利」予想が立つとすれば、それは「公明党・創価学会」の全面的支援があっての事だ。 今の自民党組織では単独勝利は先ず不可能だろう、老齢化もそうだが、自民党組織は既に崩壊している。 第一、そこまで日本国民に今の小泉政治を見抜けない…

不可思議な「株価上昇」

投票日まで、未だ日があると思っていたら、もう明日となった。それにしても今度の選挙は日本にとって実に重要な選挙になると考えている。 もし、小泉さんが勝利すると、「狂人」に刃物を持たせる形になる、余勢をかってこの男は何を始めるか判らない。 小泉…

「小泉勝利後」の「対策」

処で、今日の夕刊報道によると、小泉自民党は、衆議員選挙勝利後の参議院対策として「郵政反対」自民党参議院議員への制裁措置を決めた由である。 「反対派党員の党除名」、「役職辞任」等だとの事だ、この事を受けてかどうか、早速、反対強硬派だった有力議…

独裁政治の怖さ

小泉さん個人のご趣味や、歴史観・人生観については国民の誰一人、文句をつけたり、とやかく言ったりする者はいない。 ただ、時代は何世紀も以前の武力制圧による専制独裁の戦国時代とは違うのだ、現在の日本は曲がりなりにも「民主主義」を国是とし、民意を…

「信長」を信奉する小泉さん

小泉さんは、郵政民営化法案で反対派との軋轢が激化する中で、次第に闘志を燃やし始め、その頃からしきりに戦国の武将「織田信長の偉業」を口にするようになった、と言う。 元々歴史小説が好きで、宴会でも興が乗れば関が原の合戦や武将の人間模様など戦国の…

もっと重大なこと

処で実は、「郵政民営化法案」が成立しても、実際に「郵政が民営化」するのは12年後になるのだ。 激動の時代、一体その時日本や世界はどうなっているのか、小泉さんだって生きているのかどうか判りはしない。 この事に小泉さんは、国民も国会もを巻き込んで…

巨大ファンドの威力

今日、9月8日の日経新聞朝刊「会社とは何か」買収戦略と資本市場(上)」の「特集記事」がある。 日経1面左側のの特集記事「ファンドの存在」の中の記事を一部そのまま下記に引用する。 「世界的なカネ余りを背景に、投資ファンドの増勢は著しい。米国を中…

「郵政」はアメリカの要求

さて、アメリカの業界が何故「郵政民営化」にこだわるのか、それは決して郵便事業でもなく、郵便局でもない。そんな煩雑な仕事はアメリカ企業には全く興味がない事だ。 「郵便貯金」と「簡易保険」に国民の「虎の子340兆円」がある。これがアメリカ企業の真…

内政干渉

詳細は6月24日・25日の「第二の敗戦20・21」―「日米経済戦争」で経緯を記したが、1990年「日米構造協議」締結に際し、日本は屈辱的合意をした。 当時、日米交渉に当っていた政府高官が「このことは将来、アメリカに重大な内政干渉を許すことになるかもしれな…

争点は「小泉政権交代」

投票日が3日後に迫った、総選挙の争点は最終的には「小泉政権交代」だと言うことは昨日も記した事である。 小泉さんは「郵政民営化」が「選挙の争点」と仰っているのだが、「郵政民営化」はかねてのアメリカの対日要求事項だった。 何故そのような内政に関る…

政権交代こそ争点

今の若い人達―次世代にこの日本をバトンタッチするには此処で若い人達が奮起し、我々の世代で大掃除をして置かねばこの日本には将来がないと考えている。 今度の総選挙こそは戦後で最も大事な政権選択の選挙だと思う。 (写真は古都・京都点描)